春風

また今年もこの日がきましたか・・・・・・。


1867年、4月14日・・・。
春風の名を持つ男が、逝った。



晋作の命日。


何が何でも追悼絵だけは描こうと思ってたんだ。
間に合ってよかった＾＾

私は普段晋作のこともけっこう(かなり)ぼろくそ言ってますが、愛ゆえですよ。本気でマジメにすっごおおおくカッコイイと思ってます(そんな白い目で見ないでえええ)。

晋作って破天荒な逸話(あくまで逸話)が多いせいかなんかずいぶん好き勝手してるようなしかもかなり過激な男みたいなイメージが多いじゃないですか。・・・まあ実際史料的根拠のある破天荒もあるけどさｗｗｗ
でもそれは晋作のほんの一面で、この人は結局がんじがらめだと思うんですよ。
優しいんです。
志のために奔ることを心に決め、願いながらもなかなかそれができない。
ゆくゆくは藩の中枢にいられる家柄ですし、晋作は縛られながらも長州が大切で、家族が大切で、主君が大切だから・・・。
なかなかそれを捨てることができない。
志のためだけに奔ることができない。

そんな人が上海の現状を見て、日本をこんなふうにはさせないと、ついに走り出す。
そこにどれほどの苦悩があったか。


好き勝手してて、すこぶる過激に見えて、実は冷静に情勢を見てる。
(「兵に臨んで惑わず、機を見て動き、奇を以て人に勝つのは、高杉東行、是亦洛西の一奇才」って中岡の言葉が私の中でまさに！って感じで感激した記憶がある。
政変があって、元治の戦があって朝敵になって、それからの長州は本当に大変で。
外国と、幕府と戦って、そして藩内での内訌で同じ地で暮らす者同士でも戦って、どれほどの傷を負ったのか。
そして本当にぎりぎりの、長州がどん底のときに立ち上がった晋作。
村塾の仲間が次々と倒れていって、長州がぼろぼろのあのときに、あのときの長州にこのひとがいた。
終わらない、散っていた人たちの志を終わらせない為に、藩を正道に戻す為に、立ち上がった(私どんだけフィルターかけてんだろ・・苦笑)結核におかされて自分の身体だってぼろぼろのくせに、子供だっているのに、夢だってあったのに、戦場に立って、血反吐はいて、それでも立ちつづけて、逝った。
たった27歳で、逝ったのに、この人は生きながらえた自分を恥じて、病に侵された身体を嘆いて、孤独に喘いで、・・・・・・・繊細なんだよな。
だから明るい感じなのにテンション下がるとどん底までいく(笑)
傍若無人のクセにｗｗｗ何だかんだ言ってますけど、ホントにね、晋作輝いて見えるんだ。藩論転換のために決起してから逝くまで、本当に最期の命の輝きとしかいいようがないほどめちゃくちゃ光って生き生きしてる。
だって功山寺の銀世界のあの芝居の一幕のような場面とかカッコつけすぎ。いや、カッコいいけどさ(笑)
何この語りｗｗｗｗｗｗ